私たちは日々、無意識のうちに呼吸をしています。4秒に1回のペースだとしても、1分間に15回、1時間に900回、1日に21,600回もの呼吸をしているのです。

もし、呼吸の仕方が悪く身体に負担をかけるような呼吸をしていると、1日に21,600回も体を酷使することにもなりかねません。正しい呼吸法を知ることは健康への近道。というわけで最近は、体質改善やダイエット法としても取り入れられています。

ここでは伝統的な呼吸法として名高い「丹田長式呼吸法」について紹介します。

丹田長式呼吸法

丹田長式(たんでんちょうしき)呼吸法は腹式呼吸の一種です。伝統的な武道にも取り入れられています。では、そのやり方を紹介しましょう。

立っていても座っていても大丈夫ですが、まずはリラックスした状態からスタートします。

  1. 体の中心を通る線(正中線)を意識し、頭から足先まで一本の線になるように姿勢を正します。
  2. 上半身、特に肩の力を抜いて、息を口からゆっくりと吐ききります。このとき下腹部(丹田・へそのすぐ下奥)を引っ込ませるようにします。
  3. 息を吐ききったら、下腹部を大きく膨らませながら、鼻からいっぺんに息を吸い込みます。
  4. この呼吸法を4回以上繰り返します。

ポイントとしては、吸うことよりも吐くことを意識するのが大事です。「吸って吐く」のではなく、「吐いて吸う」感じを持ちましょう。

吐く息と吸う息では、吐く息:吸う息=6:1くらいの時間が目安です。

ぜひ正しい呼吸法を見につけて、快適で健康な生活を送ってくださいね。